遺言書セミナー 27 付言事項の例
ちなみに付言事項の一例です。
私は、結婚して50年間の永きにわたり、人生を共にしてきた妻○○が、私亡き後も安定した生活が送れることを願って遺言するものです。
また長男○○に相続財産を多くしたのは、妻と同居していることもあり、私亡き後もよき話相手となり、身近で妻をささえていってほしいと願っているからです。
家族のみんなには感謝でいっぱいです。ありがとう。家族で揉めることがないように切にお願いします。
とこんな感じです。
遺言書セミナー 26 付言事項
付言事項(ふげんじこう)
これは遺言書の本文に付け加えるもので法的な拘束力というものは存在しません。つまり 残された相続人に対して好きなことを書けるという事です。例えば、遺言を作ったときの気持ちや考えを書くことができる⇒遺された家族の気持ちの整理を助けます。
各ポイントとしては、残されたものへの感謝、遺言書に記載した内容ができる限り共感してもらえるようなものにすることです。間違っても恨みつらみを遺言書に書くことはお勧めしません。あくまでも付言事項は遺言書をスムーズに実行するためのものと割り切りましょう。
遺言書セミナー 25 みんな同一で分けます
では先に話した公平と平等と違い、相続人に全く同一金額 同一価値で分けた場合はどうでしょう?
それはそれで相続人それぞれ 亡くなった方とのかかわり方、現在の経済状況、などなどによって自分の感じ方受け止め方大きく違うように思います。みんなが全く同じ金額なんて、なんて不平等だと。
「なんで長男の俺と三男のお前が同じなんだ」
「親の面倒を見ていたのは私なのに」
「医大へいったお前の方がお金がかかっている」
遺言者の意思と相続人の妥協を促すものが遺言書には必要です。それが次にご説明する付言事項になります